悩みやストレスが増幅し心の状態が極度に不安定になってしまうと、一般的な病気よりも質の悪いことに陥ってしまう可能性があります。人生というのはいろいろなことがあれど、時に笑い、喜び、楽しいことがあってこそ生きている実感を得られるものです。心の病は毎日を暗くし、徐々にその苦しみをきつくしていきます。肉体的に異常がない場合、周囲に理解されにくく、存在がますます孤立して悪循環の繰り返しになってしまいます。心の病は最終的に身体にも影響を及ぼします。食欲がなくなってしまったり、あるいは逆に過食症になったりすると、物理的に内蔵や神経に負担をかけてしまうからです。できるだけ早い段階で、心の病の傾向が見えたらそのサイクルをストップさせなければなりません。もともとメンタル面が弱く、そのことが周知されている人は病院という選択肢が身近にあることでしょう。しかし、人によっては突然発症する場合もあります。今まで何の問題もなく、社会人として働きながらそれなりに地位と名誉を築き上げてきたというのに、突然心が闇に包まれてしまいます。この場合、個人のプライドや周囲に心配をかけたくないという配慮から、病院に行くという選択肢をついつい排除してしまうケースがあります。これは悪循環のサイクルをますます早めるきっかけになってしまいます。精神科や心療内科に足を運ぶのがハードルが高いという人はまず、電話相談という手段があります。電話相談というのは様々な窓口があり、国や地方自治体が自殺防止のために設置しているものから、心理カウンセラーや心療内科が独自でホットラインを設けている場合もあります。心の病に抵抗があり、自分の症状を家族などに知られたくないと思う人は、まず国や地方自治体の電話相談窓口を利用してみることをおすすめします。この電話相談はほとんどが無料で利用できます。非営利が原則となっているので、個人情報などが別のことに使われてしまうようなリスクも基本的にはありません。ただ、窓口が開いている時間というのは民間に比べれば短く、夜はつながらないことがあります。心の闇は夜に増幅してしまうことがあります。どうしても誰かに自分の気持ちを聞いて欲しいと思う場合は民間の方を利用すると良いでしょう。この際、実際に自分が病院に足を運ぶ可能性があると自覚する場合は比較的近いところを、そうでない場合は遠い場所にいるカウンセラーに相談するのがおすすめです。民間の方は有料の場合があるので、窓口を設けているところの意図と対応実績を先に把握しておくと良いでしょう。